「真央ちゃん、ありがとう」

2017年04月12日

「真央ちゃん、ありがとう」

スポーツ選手の宿命なんですが、ついにこの日が来てしまいました。日本のフィギュアスケート界を長年引っ張ってきた浅田真央選手が引退です。ほんと、残念!もっと見たかったですけどね~ 10日の夜、10時51分に自身のブログを更新して、その中で発表したんですが、真央ちゃんらしい素直で真摯に気持ちを伝えています。お読みになっていない方もいらっしゃるかと思いますし、全文を掲載しておきます(段落は前詰め)。

『突然ですが、私、浅田真央は、フィギュアスケート選手として終える決断を致しました。今まで、長くスケートができたのも、たくさんの事を乗り越えてこれたのも、多くに方からの支えや応援があったからだと思います。ソチオリンピックシーズンの世界選手権は最高の演技と結果で終えることができました。その時に選手生活を終えていたら、今も選手として復帰することを望んでいたかもしれません。実際に選手としてやってみなければ分からない事もたくさんありました。復帰してからは自分の望む演技や結果を出す事ができず、悩む事が多くなりました。そして、去年の全日本選手権を終えた後、それまでの自分を支えてきた目標が消え、選手として続ける自分の気力もなくなりました。このような決断になりましたが、私のフィギュアスケート人生に悔いはありません。これは、自分にとって大きな決断でしたが、人生の中の1つの通過点だと思っています。この先も新たな夢や目標を見つけて、笑顔を忘れずに、前進していきたいと思っています。皆様、今までたくさんの応援、本当にありがとうございました。  浅田真央』

スポーツ選手が現役を退くとき、我々は簡単に「引退」という言葉を使っちゃいますが、フィギュアの選手というのは競技を退いてもアイスショーとか色々、活躍する場がたくさんあるじゃないですか。ですから記されているように、選手として、終える決断を致しました――ということで、彼女は「引退」という言葉は使っていません。でもスポーツ各紙は当然、「真央、引退」で大きく報じています。「限界だった26歳、決断 真央引退」、「目標消え、気力もなくなりました」、「感動ありがとう」、「目標も気力もなくなった」・・・

1面だけでなく、中面でも特集が組まれたりしています。

国内、海外からかつてのライバルだった選手やコーチ、そして現役のトップ選手もコメントを寄せていますが、あのメドベージェワ(ロシア、2016年、2017年世界選手権連覇中)がですよ、「(真央がいなくなって)さびしくなる」って言っているんですね。真央を目標に、憧れて、厳しい練習を積んできた若い選手が多いんです。

そんな浅田真央さんですが、オリンピックだけは涙、涙でした。バンクーバー(2010年五輪)は素晴らしい演技をしたんですが、金姸児(キム・ヨナ=韓国))に及ばず「銀」。ソチ(2014年五輪)はショートプログラムで大失敗をしてSP16位。ショックが大きすぎて、翌日のフリーで演技ができるのか・・・と思いました。SPの順位でグループ分けされますから滑走順が早かったんです。僕は高橋大輔くんのすぐそばで見ていたんです。そんな状況に中で、真央ちゃんが信じられないよういな素晴らしい演技をした。終わったあと、高橋大輔くんが目に涙を浮かべているのを見ました。で、ショートを失敗しないで最終組で滑っていたら、もっと高い点が出ていたはずだって言うんですよ。フリー演技の自己新の最高得点(142・71点)をマークしたんですが、早い段階で出てくる選手(SPで下位)にそんなに高い点は付けられないものなんですって。それでも6位まで押し上げたんです。世界選手権では3回優勝しています。できればオリンピックで「金」を取らせてあげたかった。

でも、あの時の感動は忘れようがありません。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させると、フィニッシュまでに何度も何度も(6種類8回)3回転ジャンプをすべて着氷。ほぼ完璧な演技を五輪のリンクで披露しましたよね。それと、トリプルアクセル(3回転半)が彼女の代名詞みたいに言われますけど、真央ちゃんはつなぎの演技も素晴らしいし、表現力もある。だからスタートからフィニッシュまで美しいんです。はらはらしながら見守っていた日本の皆さんにとって、金メダルを取ったより強い感動を与えてくれたんじゃないでしょうか。

そしてそのあと、真央ちゃんはブログにある世界選手権で3度目の優勝を果たすんです。この13~14年のシーズン、真央ちゃんはオリンピックだけしか負けていないんですよね(国際大会)。

。長い間、ご苦労様でした。また競技とは別のシーンで笑顔を見せてください。

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