「マイルチャンピオンシップ」

2017年11月18日

「マイルチャンピオンシップ」

19日のマイルチャンピオンシップ(GI、京都1600m)は秋季のマイル王者を決めるレース。春季の安田記念(GI、東京1600m)は⑦番人気のサトノアラジンが優勝し、逃げたロゴタイプ(⑧人気)が2着、3着にレッドファルクス(③人気)が追い上げました。以下、4着グレーターロンドン、5着エアスピネルで、1着から5着までクビ、クビ、クビ、クビ差の接戦。単勝以外はすべて万単位の大波乱でした。秋はどうでしょう? 定量が1キロ軽くなって4歳以上牡馬は57キロになります。パワーよりスピード重視でしょう。ただし、前日の京都は雨・重馬場スタートでした。予想の難しさに馬場コンデションが輪をかけます。

イスラボニータに期待しました。安田記念は1番人気で8着に終わっていますが直線で馬群の中。能力を発揮しての敗退ではありません。それでも勝ち馬から遅れは0秒4。その無念を秋に賭けて臨んでいます。心強いのは体調が非常によく見えること。先週、今週の追い切りをみると、ここ2年ぐらいで今回が1番良いと思うほどの仕上がりです。ここへのステップに選んだ富士S(GⅢ、東京1600m)はエアスピネルには完敗だったものの、58キロを背負って不良馬場の中、クルーガーの追い上げをこらえて2着をキープしました。京都のこのGIは一昨年、出遅れながらモーリスの3着。昨年は勝ったミッキーアイルにアタマ差に迫る2着と相性が良いです。今のデキなら好勝負になると思います。

強敵はエアスピネル。これも春の安田記念は不本意なレースでした。インに詰まって直線坂上まで行き場がなかった。そこからの脚色が良かっただけに惜しまれます。そのあと8月の札幌記念(GⅡ、2000m)に出走して5着でしたが、小回りコースを考えて有力馬のいる位置まで早めにポジションを上げるレースをしていました。それが結果、後続勢の伏兵に台頭を許したレースだったと思います。再度マイル路線を選んだ前走は道悪巧者ぶりを発揮。馬場の外目、好位から馬なりで脚を伸ばして楽勝でした。馬場が回復しなければチャンスが濃くなりそうです。

単穴はサトノアラジンのままにしておきます。馬場が悪化したら印を下げるつもりだったんですが・・・予報では土曜日の雨は早めに上がり、当日は終日☀マーク。のめらない馬場まで回復すればパワーを発揮する可能性が出てきます。不良馬場だった天皇賞(秋)のしんがり負け(18着)はケイバをしていないので後遺症はないと判断しました。このレースは一昨年が4着、昨年は5着でしたが、いずれもインを進んで前が壁になっていて追い切れないレース。能力負けではありません。

伏兵陣、と言うより他の有力馬では3歳のペルシアンナイトにまず注目。1キロ軽い56キロですし、気性に難があるようでムラ駆けタイプに見えますが脚の使いどころが嵌った時は強いレースをします。皐月賞の2着は勝ち負けの競り合いでした。次いでスプリントだけでなくマイルでもパワフルに伸びるレッドファルクス。人気うすで面白いのは追い切りの動きが良くてポテンシャルも高いと思うクルーガー。故障で長休があった馬ですが、富士Sの3着には復調急を感じました。前走凡退だったグランシルクの動きが良くなっているので抑え候補に加えました。逃げるアポロケンタッキーも気になるのですが、最多で7頭と決めているので△が足りません。

【マイルチャンピオンシップ】(19日、京都11R)発走=15時40分

◎12 イスラボニータ

〇11 エアスピネル

▲ 5 サトノアラジン

△18 ペルシアンナイト

△ 7 レッドファルクス

△10 クルーガー

△13 グランシルク

馬連 12→11、5、18、7、10、13

» コメントを書く

2017年11月17日

「東スポ杯2歳S」

前にも書いたと思いますが、雨が降って競馬場の芝コースが道悪になると私は青菜に塩?です。予想の時点まではニュースの天気予報だけでなく気圧、前線、雨が降っている地域など天気図と首っ引きで当日の「馬場予想」。予報でいつの何時ごろから何時ごろまで「弱雨」とあったのに、土砂降りになろうものなら怒り心頭です。予想は中(あた)る気がしません。先週、ようやくお天気が回復。そしたら東西の4つの重賞(除く、障害競走)。私は損得じゃなくて馬券を当てるのが趣味なので馬体重やパドックの各馬の状態をみて、どう買ったら当たるか判断します。単・複、枠連、馬連、その複数の組み合わせ・・・レースによって変えますが、4レースとも何かの種類の的中馬券を手にしています。予想の印、武蔵野S=▲、デイリー杯2歳S=○、福島記念=▲、エリザベス女王杯=◎が勝っていますが、これを逃す手はありませんから。

18日の土曜日、東京競馬場で2歳馬の重賞(GⅢ、オープン、1800m、馬齢重量)が行われます。予報では少し雨が降るようですが、弱雨なのでギブアップする馬場にはならないでしょう。このレース、コースと距離から明年のクラシックレースへの登竜門といった感じの重賞で例年なら有望馬がそろうのですが・・・今年は異変? 第1回特別登録が9頭しかいなく、うち2頭が回避して7頭立てのレースになりました。強いレースぶりで勝っている2頭、ルーカスとワグネリアンとの対戦を避けたのかもしれません。

◎は2戦2勝のワグネリアンです。7月中京の2000m新馬戦で勝ち上がっています。タイムは2分04秒7、2着のヘンリーバローズとはハナ差。数字からみると強さは表れていません。ただ、4~5番手から直線で前のヘンリーバローズ(この馬も強く、2走目は楽勝)を差し切るレースで、3着馬は5馬身後方でした。そして上がり3ハロンが32秒6(推定)。傑出した鋭さです。次いで2カ月後の野路菊S(オープン、阪神1800m)。スタートは良かったのに前半6~7番手に控え、直線一気に伸びて2着ディロスに2馬身半差の完勝です。ここでも雨・重馬場の中、上がり33秒0をマークしています。評価が上がるわけです。初めての東京・府中への長距離輸送だけがどうか?ですが、よほどのことが無ければ期待に応えるでしょう。

一方の○、ルーカスは一昨年~昨年、日本と香港で1600mと2000mのGIを総なめ(6勝)にしたモーリスの全弟(父も同じスクリーンヒーロー)です。8月20日の札幌1800mの新馬戦で強いレースを見せました。9頭立ての7番手のポジションでしたが、あっ!もう行っちゃったと思う3コーナー手前から一気に捲って出て直線先頭。そのまま押し切って2着に1馬身半差のデビュー勝ち。1分50秒6、外を回って上がり3ハロン34秒4も洋芝なので速いです。兄は古馬になってからの活躍でしたが、ここで逆転できるようならクラシック候補でしょう。

両馬の一騎打ちの可能性が大きいですが、両雄並び立たず―のことわざもあります。割って入りそうな馬を挙げると人気のわりに面白そうなのが▲にしたカフジバンガード。ここまで③③①着。一戦ごとにレース慣れしてきて、前走(東京2000m、不良馬場)は離れた2番手からしぶとく伸びて2着に6馬身差の快勝でした。馬自体も良くなっているように見えます。次いでゴールドギア、シャルルマーニュ。

【東スポ杯2歳S】(18日、東京11R)発走=15時30分

◎ 3 ワグネリアン

○ 7 ルーカス

▲ 4 カフジバンガード

△ 2 ゴールドギア

△ 5 シャルルマーニュ

馬連 3→7、4、2、5

» コメントを書く

2017年11月11日

「エリザベス女王杯&福島記念」

12日の日曜日、京都競馬場で行われるエリザベス女王杯(GI、3歳以上・牝馬、2200m)は“最強牝馬”決定戦。厳密に言うと定量が4歳以上56キロ。対して3歳は54キロですから異論があります。斤量的には馬齢重量を1キロ上回る古牝馬に不利です。今年は3歳馬が3頭挑戦します。しかも3歳牝馬の3冠目、秋華賞で追い込みを決めたディアドラ、2着に追い上げたリスグラシュー、これと接戦だった3着のモズカッチャンの上位3頭。古牝馬にとっては秋の目標GIがここですから好仕上がりが目立ちますが、眼の上のたん瘤といったところでしょう。

その1頭、モズカッチャンを狙ってみます。ここまで8戦。2歳暮れのデビュー戦(阪神1800m)で6着、3歳1月の2走目(未勝利戦、京都1800m)3着のあと2月小倉(1800m)で捲り勝ちを決めると中山で500万下(1800m)を連勝する。さらにオークストライアルのフローラS(GⅡ、2000m)でもインからしぶとく伸びて先行抜け出したヤマカツグレースをクビ、差し切りました。本番はソウルスターリングに1馬身3/4差及ばなかったものの2着。この秋はローズS(GⅡ,1800m)=6着=を叩いて臨んだ秋華賞で3着でしたが、3コーナーの坂の下りから捲りに出て直線先頭。重馬場を考えての積極策だったと思いますが、ゴール前で2頭に差されました。ただ、レース後に落鉄(蹄鉄が外れること)があったのが明かされています。ハービンジャー産駒らしく長く脚を使うタイプなので2200mは好材料で斤量は54キロ。勝負になるでしょう。

古馬では心配ダネがあるものの、この距離ならミッキークイーンが一番だと思います。単純に前走の宝塚記念(GI、阪神2200m)だけを言っても、56キロを背負って稍重馬場を12-12-を切る2分11秒7で走り切っています。サトノクラウンが抜け出し、2着ゴールドアクターに1馬身半差の3着でしたが9番手から追い上げた脚勢は良かったです。問題はこのレースで古傷と同じ左手靭帯を傷めたこと。でも・・・1週前、今週の追い切りともに不安を感じない動きになっています。逆転候補。

単穴にも3歳馬、秋華賞を勝ったディアドラを抜擢。オークス4着のあと、8月中旬の札幌から始動し、古馬混合の1000万下特別を捲り追い込み勝ち。9月中山の指定オープン、紫苑S(GⅢ、2000m)を勝ち、本番の秋華賞でも同様のレースパターンで快勝しました。1週前に強めの追い切りをすませて直前は控えていますが動きは良いです。目覚ましい充実ぶりがまだ続いているようです。

もちろん、古馬勢も本番に備えて調子を上げている。秋初戦に選んだ府中牝馬S(GⅡ、東京1800m)でクロコスミアに逃げ切りを許しましたが、クビ差2着に追い上げたヴィブロスが良くなっています。9月中山のオールカマーで牡馬一線級のステファノスを抑えて勝ったルージュバックも2週続けて快調な追い切り。長距離輸送をクリアして当日落ち着いているようなら怖いです。他では一時不振だった昨年の勝ち馬クイーンズリングがかなり復調してきたように見えます。このところ待機策で速い脚を活かして好走しているスマートレイアーも加えました。

【エリザベス女王杯】(12日、京都11R)発走=15時40分

◎ 5 モズカッチャン

○10 ミッキークイーン

▲11 ディアドラ

△16 ヴィブロス

△17 ルージュバック

△ 7 クイーンズリング

△12 スマートレイアー

馬連 5→10、11、16、17、7、12

 

福島では3歳以上オープン、芝2000mのハンデキャップ重賞、福島記念が行われます。ハンデ差に加えて小回りコースにチャンスを求めた馬の対戦なので道中の展開がどうなるか分かりません。早め早めに動く馬が多くなると差し・追い込み勢にも浮上のチャンスがあります。

中心はサンマルティンにしました。2歳時に新潟で新馬勝ちしたものの3歳時は気性難のため能力が出せないレースが続いて勝ち星なし。変わったのは去勢された後の昨春からです。4戦3勝で準オープンに上がり、今年5月にはダービー当日の「むらさき賞」を勝ってオープン入り。そして8月。重賞初挑戦の小倉記念(GⅢ、2000m)でも2着。ゴール前でタツノゴウゲキに急襲されてハナ負け。後方から捲り上げて直線先頭の惜しいレースでした。まだ実績が薄くハンデは55キロ。ここはチャンスでしょう。

スズカデヴィアスが強敵。6歳の今年だけ振り返っても1月の小倉賞典(GⅢ、1800m)でマルターズアポロの2着、3月中京のGⅡ・金鯱賞(2000m)ではヤマカツエースの3着。GIに格上げになった大阪杯(2000m)はさすがに一線級相手でキタサンブラックの11着でしたが、そのあとは鳴尾記念4着、七夕賞4着。56キロでこの相手なら争覇圏内です。

単穴はウインブライト。3歳馬で54キロのハンデになりましたが、皐月賞トライアルのスプリングSの勝ち馬で皐月賞(8着)、ダービー(15着)にも駒を進めています。御の字でしょう。秋初戦は毎日王冠(GⅡ、東京1800m)で10着。でも、相手がリアルスティール以下、そうそうたる古馬一線級でした。大勢逆転も十分あります。

【福島記念】(12日、福島11R)発走=15時20分

◎16 サンマルティン

○13 スズカデヴィアス

▲ 3 ウインブライト

△10 マイネルミラノ

△ 6 ヒストリカル

△ 7 フェルメッツァ

△ 4 ショウナンバッハ

馬連 16→13、3、10、6、7、4

» コメントを書く

2017年11月10日

「武蔵野S&デイリー杯2歳S」

GI・エリザベス女王杯(12日、京都)の枠順も決まっていますが、11日の土曜日も東西で重賞レースがあります。発走順にまず、東京の武蔵野ステークス。ダート1600mのGⅢ(3歳以上オープン、別定重量)で、1着馬にGI・チャンピオンズカップの優先出走権があります。先週京都で行われたもう一つのステップレース、みやこS(GⅢ,1800m)は伏兵馬が上位に台頭して波乱の結末でした。ここはネームバリューのある馬がそろいましたが予断を許さないレースとみた方が良さそうです。

モーニンを狙ってみました。1800mのチャンピオンズCは距離が長いような気がします。1週前に栗東坂路で半マイルから48秒2-35秒9という目をむくタイムをマークしています。そして直前も51秒9-37秒1-11秒9。ここを叩いて次・・・という調教ではありません。3歳時、デビューから4連勝したあと初めて負けたのがこのレースでした。1着ノンコノユメ、2着タガノトネールに追い込まれて3着(稍重馬場)。それでも4歳初戦の根岸S(GⅢ、1400m)を勝ち、GI・フェブラリーS(東京1600m)をレコード勝ちしました。昨年後期から勝てないでいますが、GIを勝ったことで斤量との戦いもありました。ここも58キロですが、調子が戻ってきたようなので一発を期待。

カフジテイクは後方からの追い込み一手。以前は1400m戦での後方一気が最適と思われたのですが、昨年のこのレースでタガノトネール、ゴールドドリームに次ぐ3着。今春のフェブラリーSでもゴールドドリーム、ベストウォーリアにクビ、3/4馬身差の3着まで追い上げてきました。かなり距離延長にも対応できるようになっているので逆転候補。

単穴はインカンテーション。故障明けの一昨年後期から昨年は立ち直り気配が見えなかったものの、今年3月、マーチS(GⅢ、中山1800m)で突如目を覚ましました。10番人気での快勝で、そのあとも5月船橋のかしわ記念でコパノリッキーの2着。そして前走は金沢へ行って白山大賞典を勝ってきました。7歳でもブランクがあったし、復調すればまだ十分やれる能力がある馬です。

他では地力トップクラスのベストウォーリアと、前走のグリーンCCを快勝した3歳の上がり馬サンライズノヴァに特注。調子が戻ってきたピオネロ、55キロの基礎負担重量で出られる3歳馬サンライズソアにも要注意。

【武蔵野S】(11日、東京11R)発走=15時30分

◎14 モーニン

○16 カフジテイク

▲13 インカンテーション

△12 ベストウォーリア

△ 6 サンライズノヴァ

△10 ピオネロ

△ 9 サンライズソア

馬連 14→16、13、12、6、10、9

 

京都では大好きな2歳馬の重賞、デイリー杯2歳ステークス(GⅡ、1600m)が行われます。出走は9頭と少ないですが、上位にピックアップした馬(5頭)はそれぞれ個性があって半端じゃない魅力を感じます。ここでの勝ち負けに関係なく、先々の重賞レースで活躍しそうなので今から注目してレースぶりを見ておくことをお勧めします。

◎にはケイアイノーテックを抜擢。6月の阪神初日、1600m戦で真っ先に勝ち名乗りを挙げた馬です。それ以来、5カ月ぶりの出走なので馬体の仕上がりはどうか?と思っていました。ところが・・・10月早々からタイムになる調教を積み重ねていて、直前の追い切りでは楽に速いタイムをマーク。動きの良さも光ります。2走目でテンションの上がる馬もいますが、デビュー戦は好スタートを切りながら鞍上の指示に従って3~4番手にすんなり折れ合って直線インから鋭く抜け出しています。当日のパドックを見ないと分かりませんが、デビューした阪神より近い京都への輸送なので大丈夫でしょう。

ジャンダルムは9月阪神初日の1600m新馬戦を3番手から直線伸びて危なげなく勝った馬。タイムは1分37秒3(良馬場)で速くないですが、どこからでも行けるというレース運びでした。480キロの見栄えのする馬体で、追い切りでも速いタイムをマークしています。一度使われての良化は間違いないでしょう。この先、どういうタイプの馬に育っていくか楽しみな1頭です。

単穴はメガリージョン。9月阪神2週目、1800m戦でデビューしてリュクスポケットの2着でした。競り合いを避けて2番手に抑えたのですが、直線で迫ったもののクビ差残されたレースです。2走目(未勝利戦、京都1600m)も走る気満々。4~5番手に控えるレースを試みていましたが掛かる気性が収まらないので放したら一気に先頭。そのまま押し切ってしまいました。スピード感あふれるタイプで、追い切りでも馬なりで速いタイムをマークしています。すんなり先行のレースなら止まらないかも?

ということで、新馬→新潟2歳Sを連勝したフロンティアが4番手になってしまいました。スピードもあるし、2歳Sでは長く脚を使ってコーディエライトに競り勝ったように勝負根性もあります。あと、10月21日、京都の重馬場1600mでデビューしたカツジも、ゴール前100m地点で5番手あたりから馬群を割って一気に抜け出した脚が目立ちました。要注意です。

【デイリー杯2歳S】(11日、京都11R )発走=15時45分

◎ 5 ケイアイノーテック

○ 3 ジャンダルム

▲ 4 メガリージョン

△ 2 フロンティア

△ 8 カツジ

馬連 5→3、4、2、8

» コメントを書く

2017年11月04日

「アルゼンチン共和国杯&みやこS」

どうやら5日の日曜日もお天気はもちそうですね。ようやく東京と京都の競馬に戻りました。発走順に、まず東京のメーン、アルゼンチン共和国杯。3歳以上、芝2500mのハンデキャップ重賞(GⅡ)です。GIではちょっと・・・という古馬のメンバーに勝つチャンスがあるレースですが、怖いのはハンデに恵まれる3歳勢の挑戦があった時。昨年は距離適性のあるレーヴミストラルが3着と善戦しましたし、過去にも人気薄で好走した例があります。今年は、2頭が出走しています。

その1頭、スワーヴリチャードに◎。6戦2勝、2着3回。勝ち星は2つでも、各レースをたどれば能力が高いのは一目瞭然です。2歳時、2000m戦で新馬戦2着(ハナ差)のあとすぐ未勝利戦を勝ち上がりました。そして東京へ遠征して、東スポ杯2歳S(GⅢ,1800m)でブレスジャーニーのクビ差2着。明けて3歳の初戦、2度目の東京遠征の共同通信杯(GⅢ、1800m)を楽勝してクラシック候補にのし上がります。皐月賞はアルアインの6着でしたが、お気に入りの私でも◎にしなかったぐらいで中山コースに懸念がありました。“やっぱり・・・”の6着。でも勝ち馬から0秒4差で、内容は悪くなかった。そしてダービー。東京コースで存分に末脚を伸ばし、優勝馬レイデオロに3/4馬身差の2着。ここはそれ以来の出走です。中間、立て直しに日時がかかったということですが、調教を積み上げられていて直前の負い切りの動きに不安は感じられません。古馬相手でも初戦から勝負になると思います。

古馬の代表格はアルバート。2年前、4歳の秋口に出走レースの距離を2000m以上に延ばすと、500下クラスから一気にGⅡのステイヤーズS(中山3600m)まで4連勝。昨年はこのレースでシュヴァルグランの2着に追い上げ、12月のステイヤーズSの連覇につなげました。この2月には東京3400mのダイヤモンドS(GⅢ)も制覇。オールカマー(7着)を叩いての出走で、ネックは58.5キロのハンデだけです。

単穴はデニムアンドルビーにしました。故障して5歳後半から長期休養。ようやく復帰したのは昨年暮れです。そのあと7戦、本来の姿ではありません。3歳時のオークス3着、挑戦したジャパンCでジェンティルドンナにゴール前、一気に並びかけたレース(ハナ差2着)は忘れられないし、故障前の宝塚記念だってラブリーデイにクビ差2着でした。このレース。距離、コース、ハンデ(54キロ)と条件はそろっています。直近のケイコの動きは悪く見えないので・・・走れば今回でしょう。

伏兵陣で警戒したいのは長距離戦に実績があるカレンミロティック、3戦3勝でまだ負けていない3歳馬セダブリランテス、前走の直線に伸びに見どころがあったレコンダイト、札幌で2600mのオープン特別を勝ってきたプレストウィック。

【アルゼンチン共和国杯】(5日、東京11R)発走=15時35分

◎ 4 スワーヴリチャード

○11 アルバート

▲ 3 デニムアンドルビー

△ 8 カレンミロティック

△ 1 セダブリランテス

△14 レコンダイト

△ 6 プレストウィック

馬連 4→11、3、8、1、14、6

 

京都のみやこS(GⅢ)は1800mのダートのGⅡ・重賞(3歳以上OP、別定重量)。1着馬に秋のダート王決定戦、チャンピオンズカップ(GI、中京1800m)の優先出走権が付いています。まだ収得賞金で出走がおぼつかない陣営にとっては全力投球です。

3歳のエピカリスに期待しました。昨年8月に新潟でデビュー勝ちし、今年2月のヒヤシンス賞まで4連勝。そのあと海外へ羽ばたきました。3月、ドバイ首長国連邦のUAEダービー(GII、1900m)で惜しいハナ差負けの2着。そして米国三冠レースの最終戦、ベルモントSへ矛先を向けましたが、足元の不安で出走を取り消して帰国しました。問題はそのあとのレースで、8月新潟のレパードS(3歳GⅢ,1800m)でよもやの3着。ただし、これは心配しなくてよいと思います。この先を考えて好位に控えるケイバをしたらインのポケットに入って行き場がなかったのが敗因です。今回は古馬との対戦で相手が強化しますが、54キロでの出走なので狙いました。

今夏、北海道シリーズで唖然とする活躍を見せた5歳馬テイエムジンソクが強敵です。5月に京都で1600万下特別を勝ち上がって函館へ。1700mのオープン特別・大沼Sで2着ダノングッドに4馬身差、続いてマリーンSもタガノエスプレッソに5馬身差の圧勝。それぞれ好位から先頭、逃げてそのまま突き放すレースで、直線は独壇場でした。札幌へ移動して臨んだGⅢ・エルムS(1700m)でロンドンタウンに食い下がられて半馬身交わされましたが、重馬場でのレコード決着でした。普通の馬場なら逆転候補です。

単穴はトップディーヴォ。オープン入りしたのは今年の2月ですが、そのとき負かしたのがテイエムジンソクでした(重馬場)。トップクラス相手では苦戦と思われたら8月新潟、BSN杯で人気のマスクゾロを差し切っています。前走のGⅢ・シリウスS(阪神2000m)はメイショウスミトモの4着止まりでしたが自在性があるし、上がり目もあるでしょう。

次いで4月阪神のGⅢ・アンタレスS(1800m)を1分49秒9の好タイムで勝ったモルトベーネ、気性難があっていつ走るか分からないが能力はあるアスカノロマン。あと、大井のジャパンダートダービーで3着したタガノディグオ、レパードSを勝ったローズプリンスダムの3歳勢にも要注意。

【みやこS】(5日、京都11R)発走=15時45分

◎15 エピカリス

○16 テイエムジンソク

▲ 4 トップディーオ

△ 1 モルトベーネ

△ 5 アスカノロマン

△ 6 タガノディグオ

△11 ローズプリンスダム

馬連 15→16、4、1、5、6、11

» コメントを書く

2017年11月03日

「京王杯2歳S」

3日(金、祝日)の2歳牝馬の◎に推したベルーガを先週から短期免許で乗り始めたクリスチャン・デムーロ騎手(25)が“こう乗ってくれれば・・・”というレース運びで末脚勝負を決めてくれました。28日(土)の京都8R(オールポッシブル)がJRA通算100勝目だったようですが、次の9R萩ステークス(タイムフライヤー)も連勝、そしてメーンのスワンステークス(GⅡ、1400m)も雨・重馬場の中、サングレーザーで後方からの追い込み勝ちしています。翌29日は東京に来て騎乗。シャケトラで臨んだメーンの天皇賞は「馬場(不良)にのめって」なすところない15着でしたが、新馬戦(4R)では勝っていましたね。1戦1戦、ベストを尽くそうとする気迫が感じられます。

4日、土曜日は東京競馬場で2歳馬(牡・牝混合)のGⅡ、京王杯2歳ステークス(1400m)が行われます。出走は11頭になりましたがポテンシャルの高さを感じさせる馬がそろいました。西から4頭が参戦して、さらにホッカイドウ競馬からも1頭。GⅡにふさわしいレベルの高い攻防になりそうです。個性の強い馬が多いのでじっくり各馬の走りを見ておきたいレースです。

◎はタワーオブロンドン。馬体も520キロ前後と大型ですが、走りぶりも豪快です。ここまで3戦して①②①着。2走目のクローバー賞(オープン特別、札幌1500m)で土が付いてしまいましたが、スタートで後れたので追い込み策に出たレース。3半から捲り上げて大外から直線へ。豪快に先団をまとめて差し切ったと思われたのですが・・・内から抜けてきたホッカイドウ競馬所属のダブルシャーがしぶとく、ゴール前で差し返されて3/4身差の2着。ちなみに同馬は次走の札幌2歳Sでも3着に善戦しています。阪神へ遠征した3走目のききょうステークス(OP、1400m)は後方からの追い込みを決めて2着に3馬身半差の圧勝です。期待しました。

西から遠征のカシアスは函館2歳S(GⅢ、1200m)の覇者。デビュー戦で先頭に立ち、先行集団を捌きながらゴール寸前でナンヨ―プランタンに急襲されてアタマ差の2着でした。でも、鞍上がどこからも行ける手ごたえを掴んだのでしょう。2走目は4番手から直線抜け出して2着に3馬身半差の楽勝でした。ステークスは中団から追い上げて差し切り勝ちしています。3戦とも1200m戦でしたが、1ハロン延びても大丈夫でしょう。直前も長めから追い切られて好タイムをマーク。仕上がりの不安も感じられません。

単穴にはエイトシャイデンを抜擢しました。8月末に新潟1600mの新馬戦を勝っただけで、タイムも1分36秒1(稍重)と速くないです。でも、スタートで煽って後方からのレースでした。道中、かなり長く脚を使いながら直線も最後まで頑張って伸びたクビ差勝ちでした。2着だったラストプリマドンナも素質十分で、次戦で楽勝しています。これも西からの遠征馬で、追い切りのタイム、動きの良さが目に付きます。輸送をクリアできれば面白いと思います。

ほかにも勝負になりそうな馬がいます。栗東トレセン組のタイセイプライドは7月中京の新馬戦(1400m)で2番手から直線で余裕十分に抜け出し、8月新潟のダリア賞(OP、1400m)も離れた2番手に控えて楽勝しました。東では4戦1勝(未勝利戦)のトーセンアンバー。スタートに難があるので後手に回りますが、どのレースもいったんは鋭い脚で追い上げます。良くなっていますのでこの2頭は特注。あと小倉2歳Sの覇者アサクサゲンキ、徐々に良化してきたピースユニヴァース。

【京王杯2歳S】(4日、東京11R)発走=15時35分

◎ 1 タワーオブロンドン

○ 6 カシアス

▲ 9 エイトシャイデン

△ 5 タイセイプライド

△ 2 トーセンアンバー

△ 8 アサクサゲンキ

△10 ピースユニヴァース

馬連 1→6、9、5、2、8、10

» コメントを書く

2017年11月02日

「ファンタジーS」

今週の中央競馬は祝日(文化の日)の3日(金)から3日間開催。3日は京都と福島、4日(土)は東京と福島、そして5日の日曜日が東京と京都。開催3場がそれぞれの日の組み合わせで行われます。メーンの発走時刻がいつもと変わるので(京都、東京=3時35分)ご注意ください。

3日の重賞、ファンタジーステークス(GⅢ、京都)は2歳牝馬の1400mの重賞。翌4日に、牡馬との混合戦になりますが東京でも同距離の重賞・京王杯(GⅡ)があります。長距離輸送のリスクを冒してまで遠征する関東馬はおらず、関西勢だけのメンバーになりました。出走陣営にとっては目先の2歳GIを狙う(出走する)のに収得賞金(1着または2着)の上積みがほしいし、先行きの目途も立てたいレースです。

ベルーガを狙いました。8月末に札幌の1200mの新馬戦を勝っただけなので未知の要素が多いです。ただ、その1戦を見るとかなりポテンシャルが高いのではないかと期待を抱かせます。まずスタートで出遅れて後方になっています。二の足が速かったので追い着くのが速かったのですが、今度は掛かってモレイア騎手がなんとか抑えるレース。それでも4コーナーで馬群を割って進出。やっと・・・という感じで外へ出して追い出されると一気に伸びて2着のトリプルキセキに4馬身差でした。勝ったあと放牧されて再調整されての出走ですが、追い切りの動きが良い感じになっています。ヒトに比べると短い時間ですが、大きく成長しているはずとみて◎に抜擢しました。

安定感では○にしたアマルフィコーストの方が上です。6月阪神の1400mの新馬戦を逃げ切り、7月の中京2歳S(オープン特別、1600m)は5番手から直線で外へコースを取って追われると最後まで伸びて連勝しました。直後に付けていたアドマイヤアルバ(2着)の伸びも良くて着差はクビですが、3着以下は千切れたレースです。スタートが良く、折れ合いもつくというレース内容でセンスが良さが目に付きます。ベルーガが案外に終わるようならこの馬でしょう。

単穴はスズカフェラリー。9月2日、札幌最終週の新馬戦(1500m)の勝ち馬で、タイム(1分32秒9)は遅かったのですが3コーナーからの捲り追い込みはインパクトが強かった。2走目の前走。10月京都のりんどう賞(500万下、1400m)で3着に終わっていますが、7番手から追い込みに賭けるレース。馬群が詰まってインに入ったのが不運でした。脚が余っていた感じです。

新馬3着のあと2走目で勝ち上がり、新潟2歳S(GⅢ,1600m)で大外から先行して勝ち馬フロンティアに3/4馬身2着と好走したコーディエライトも有望ですが、ここは楽なペースにはならないとみて少し評価を下げました。他では追い切りの動きが良いアルモニカ、アーデルワイゼ、モズスーパーフレアがどんな変わり身を見せるか。

【ファンタジーS】(3日、京都11R)発走=15時35分

◎ 9 ベルーガ

○10 アマルフィコースト

▲ 6 スズカフェラリー

△ 8 コーディエライト

△ 5 アルモニカ

△11 アーデルワイゼ

△ 3 モズスーパーフレア

馬連 9→10、6、8、5、11、3

» コメントを書く