「栃ノ心の優勝」

2018年01月30日

「栃ノ心の優勝」

いろいろな問題を抱えながら大相撲(一月場所=初場所)は28日、千秋楽を迎えました。お客様がいっぱい入っていましたね~。私、千秋楽に両国(国技館)へ行ってきたんですが・・・超満員でした。満員の時に関係者へ配られる大入り袋もいただいてきました。

2018年の初場所、優勝したのは前頭(西3枚目)の栃ノ心。平幕での優勝は平成24年五月場所(夏場所)の旭天鵬(モンゴル出身、2005年に日本国籍を得て帰化。現・友綱部屋親方)以来です。

優勝が決まったのは14日に勝って2敗力士がいなくなった27日ですが、この日の千秋楽の対戦相手は西前頭5枚目の遠藤。人気では“顔”と言ってよいほどで、今場所は好調でここまで9勝(5敗)を挙げていましたから懸賞金のスポンサーの幟(のぼり)は次々に土俵を回るし、館内も盛り上がりました。相撲もいい勝負でした。大歓声の中、最後は栃ノ心が押し出しで14勝目。優勝に花を添えました。

栃ノ心はジョージア出身。米国の都市、ジョージアではありません。黒海に面した西アジア北端の国で、連邦国でもあったロシアと、トルコなどと国境を接しています。調べてみたら先史時代からの歴史を持ち、今は日本とも友好関係にあります。2015年には先方からの要望もあってそれまでのグルジアから日本では英語読みのジョージア(国)に呼称を改めています。

それはさておき、栃ノ心は192cm、現在177キロ。私の会社にかつて記者として相撲場に詰めていた社員がいるんですが、話によると相撲部屋(大島部屋=元大関旭國)に入門して土俵で見た時、とんでもないのが入ってきたなと思ったそうです。圧倒的な強さで出世していたんですが、5年ぐらい前に右ヒザの前十字靭帯断裂の大けがをした。お相撲さんにとってはもっとも負担がかかるところの致命的なケガで、完全に立ち直るケースはほとんどないと言ってよいぐらいだそうです。自然治癒か手術に賭けるかなんですが、手術を選んでいます。

その間、全休が続いて幕下(給金無し)まで番付が下がったんですが、そこから這い上がって来たんですね。今場所は初日から6連勝。7日目に横綱・鶴竜に負けましたが、そのあとまた連勝、連勝で14勝1敗。土俵の所作、そして相撲をみると日本のかつての強い横綱を見ているような気さえします。古傷があるのが心配ですが、今の相撲が続けば横綱だって夢じゃないと思います。そして、人柄がいいですよ。相撲もそうですが日本語もうまいですよね~。感心します。「気は優しくて力持ち」・・・子供たちの力士を見る目は今もそうじゃないかと思います。今回の優勝で栃ノ心の人気、一気に高まるんじゃないでしょうか。

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