「ジャパンC&京阪杯」

2014年11月29日

「ジャパンC&京阪杯」

日本の競馬の最大のハイライト、ジャパンカップを迎えました。30日の東京競馬場の最終レース、11Rです。今年で34回目。数々の名勝負が繰り広げられてきましたが、今年は古馬の有力どころに3歳のトップクラスが加わって日本勢はオールスター編成。3頭参戦した外国馬まで手が回らないとして、日本勢から印をつける馬をピックアップするのも難しい顔ぶれになりました。能力は分かるとしてしても問題は各馬のコンデションです。特にこの秋、凱旋門賞へ挑戦した馬がどこまで本来の能力を発揮できるかが一番のカギ。混戦になるのは間違いなく、勝負を決める最後のひと踏ん張りが見ものです。
イスラボニータに期待しました。2戦目の新潟2歳Sでハープスターに負けた(2着)ものの、そのあと4連勝で皐月賞を制覇。ダービーはワンアンドオンリーの2着でしたが、これも直線で先抜けされたあと差し返す脚を見せて3/4馬身差。3着以下に脅かされるシーンはなく、タイムも2分24秒台で上々でした。3歳なので今回は2キロ軽い55キロ。古馬相手でも十分足りるはずです。加えて強調したいのは仕上がり。先週強めに追われたあと今週の動きも良く、調子に陰りはありません。菊花賞を見送って古馬に挑戦した天皇賞(秋)は3着でしたが、不利が大きい東京の2000mの外枠、15番からの発走でした。それも正攻法に出て道中でも掛かるシーンもありました。それでも勝ったスピルバーグ、2着のジェンティルドンナ(2頭とも内枠)に3/4馬身、アタマ差です。今回、癖を熟知している蛯名騎手に戻るので勝負になるとみました。

当面の相手はジェンティルドンナ。天皇賞でスピルバーグに差し込まれたもののイスラボニータとの競り合いで差し返して2着をキープしたのはさすがでした。もともと休み明けの56キロでポカがある馬なので、叩いてここが本番。3歳時にオルフェーヴル、昨年はデニムアンドルビーを抑えてこのレースを制した女傑。3連覇の偉業を達成して引退の花道を飾る可能性は十分あります。ただ、3月にアラブ首長国連邦へ遠征(シーマクラシック1着)して帰国後の初戦、宝塚記念はゴールドシップの9着でした。前年は同じステップで3着だったので気になります。案外な結果に終わるかもしれません。
 
単穴にはエピファネイアを抜擢。3歳の昨年、皐月賞でロゴタイプに、ダービーはキズナにいずれも半馬身及ばず2着に泣きました。鬱憤を晴らしたのが菊花賞で、不良馬場のな中、2着に5馬身差。4歳になればこの馬の天下だろうと思われる圧勝でした。ところが・・・そのあと体調が崩れたのが痛かった。今年4月の復帰戦、大阪杯でキズナの3着。シャティン(香港)へ遠征したクイーンエリザベスⅡ世Cも4着に終わっています。そして休み明けの天皇賞(秋)も6着・・・。ただ、このレース、勝ったスピルバーグから1馬身ちょっとしか差のないところまで追い上げています。直前は控えましたが、中間、強めの追い切りを繰り返していて、そろそろ良?一発があります。

ハープスターは桜花賞を勝ったあとオークスで2着でしたが落轍、それも脚にぶら下がったままという危険な状態で、怪我が無くてよかった。世界にも評判は轟いていて、前哨戦に選んだ札幌記念を勝って臨んだ凱旋門賞でもホースマンの注目を集めました。結果は6着でしたが追い上げる脚は見せました。53キロで出走するここは実力どおりなら◎、○の評価でしょう。ただ、凱旋門賞から戻って検疫を経てトレセンに入ったのが今月の8日。追い切りの動きは言われるほど悪くないように見えますが・・・評価が難しい1頭です。 
昨年の2着馬デニムアンドルビーは絶好のデキに見えます。今年は昨年より2キロ増の55キロになりますが、56キロの天皇賞(秋)で7着のあと大きく変わってきそうな雰囲気です。あと、菊花賞で9着に終わったダービー馬ワンアンドオンリーですが、東京2400mの舞台になって変身するかもしれません。
春にドバイで勝って名を挙げ、秋には凱旋門賞(8着)へ挑戦したジャスタウェイも追い切りの動きはピリッとしませんが無印にはしたくない1頭です。 
【ジャパンC】(30日、東京11R)発走=15時55分
◎ 9 イスラボニータ 
○ 3 ジェンティルドンナ 
▲ 4 エピファネイア 
△ 6 ハープスター 
△ 8 デニムアンドルビー 
△10 ワンアンドオンリー 
△ 1 ジャスタウェイ 
馬連 9→3、4、6、8、10、1

京都では1200mで争われるスプリント重賞、京阪杯が行われます。中心はレッドオーヴァルでしょう。今年の後半戦、好調ぶりが目立ちました。夏は札幌へ転戦しましたが、準オープン特別を中団から鮮やかに追い込み勝ち。次いでGⅢ重賞のキーンランドCでも2着に追い上げました。小回りの洋芝コースではなかなかできないレースをしていましたが、充実ぶりを実証したのが10月新潟で行われたGI、スプリンターズSです。勝ったスノードラゴン、2着ストレイトガールに1/2馬身、アタマ差の3着。追い切りの動きから好調が続いていると思われので重賞勝ちのチャンスです。
エピセアロームは7月中京のCBC賞(GⅢ、1200m)でトウホウアマポーラの2着に健闘しましたが、その後の2戦、とくに北九州記念の7着はちょっと物足りません。ただ、9月阪神のセントウルS(GⅡ、1200m)ではリトルゲルダ、ハクサンムーンに次いで3着。一昨年、ロードカナロアを交わして勝った時ほどではありませんが、だいぶ持ち直してきたようです。実績から逆転候補。 
単穴はローヴティサージュです。気性に難があるので安定感には欠けますが、自分の競馬に持ち込めればポテンシャルの高さを発揮します。夏の北海道シリーズでは滞在競馬ということもあって函館スプリントSでガルボにクビ差の2着、札幌のキーンランドCでは直線鋭く突っ込んで前記したレッドオーヴァルをクビ差抑えて勝ちました。前走のスプリンターズSは11着に終わっていますが焦れ込みがなければ首位争いも可能です。
【京阪杯】(30日、京都12R)発走=16時20分
◎ 4 レッドオーヴァル
○ 1 エピセアローム 
▲15 ローヴティサージュ 
△ 3 セイコーライコウ
△ 5  ワキノブレイブ
△ 2 ヘニーサウン
△18 スマートオリオン
馬連 4→1、15、3、5、2、18

榎本正男プロフィール

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