「御嶽山の噴火、死者47人に」

2014年10月02日

「御嶽山の噴火、死者47人に」

御嶽山の噴火による死者は47人となって、火山災害としては戦後最悪の被害となってしまいました。噴火6日目となった今朝も捜索活動が続いていますが、かなり雲が出ていて上空のヘリコプターから見た映像でも山の頂(いただき)の下の方に雲海が広がっています。この関係で朝の時点では自衛隊の大型ヘリコプターは出動を見合わせていて、下から徒歩で捜索隊が自衛隊員なども含めて山頂に向かっているようです。上空からのヘリコプターの映像でも、寄ってみると歩いて登っていく姿が見えました。

昨日までの捜索救助活動で確認された死者が47人。23年前、43人が犠牲になった長崎県の雲仙普賢岳の噴火を上回る最悪の火山災害となっています。山頂周辺などにまだ不明者がいるものとみられていまして、今日も引き続いて捜索が行われるということなんですが、こうした中、東京消防庁と警察庁が相次いで映像を公開しました。
東京消防庁が公開した映像には足場が悪い急斜面で慎重に被害に遭った登山者を運び降ろすレスキュー隊員や自衛隊員の姿が映し出されていました。過酷な救助活動です。石がたくさんあって火山灰も積もっています。滑落を防ぐロープをくくりつける木なども無い。後ろの方で慎重に指示を出して、ゆっくりと担架を下げていく様子が映し出されています。警察庁が公開した噴火したあくる日の映像で、まず目を引いたのは灰に覆われた巨大な岩です。噴火直後に軽トラックぐらいの噴石を見たという下山者の方がいましたが、その証言を裏付けるような映像です。大小の噴石が如何にすさまじかったか・・・。長野県警はまず早めに搬入された12人の遺体の検視を行いましたが、その中に火山性のガスや降灰による窒息死の方はいなく、皆さん、全員が噴石が直撃したことなどによる損傷死だということが明らかになったそうです。

それにしても、捜索救助活動にあたった方々、あたっている方々には頭が下がります。命がけなんですよ。わたしの友人に北海道の有珠山噴火の取材、報道に携わった人がいます。それも2回。1977年~と2000年~の時だそうでが、火山の噴火は1回では終わりません。大・小の規模は違っても続けて起きる、そして、噴火する場所も最初のところと違うというのが経験から生まれた認識だそうです。じつは、私も1977年の時、取材で有珠山に登っています。噴火してしばらくしてからですが、関係者の方と最初に登り口のゲートを開いて、登ったはいいんですが…。仕事の途中でグラグラっと来て、なんとか生き延びるという経験をしました。その怖さ、今でも思い出します。

30年に1度ぐらいと言われるほど活火山と御嶽山を比べることはできませんが、それでもいつ続いて噴火が起きるかもしれませんし、噴火の場所も同じところとは限りません。硫化水素や二酸化硫黄などの火山性の有毒ガスも心配されます。映像を見たら、皆さんマスクはしておりました。でも、普通のマスクです。有毒ガスが濃かったら防御の役にたつでしょうか。もちろん状況を判断して活動していらっしゃるでしょうが、捜索隊の方々への十分な対応が必要です。

それと、火山灰は雨で水を吸うとセメント状になって、まさかというほど重くなる。樹林に降りかかった灰の重みでほとんどの木の幹が裂けて折れ曲がってしまいます。噴火に続いて怖いのは雨なんです。大雨が降ると泥流が発生します。有珠山の噴火では学校や住宅、橋などが流されました。
2000年の3月31日に有珠山が噴火したときは、北海道大学の岡田弘さんという教授が144時間以内に噴火するという予知を出して、気象庁からも直前になって緊急火山情報が出されました。周囲の市町村の危険と思われる地域の方たちが避難をしていて奇跡的に人的被害は免れました(143時間目に噴火)。でも、この時も泥流の被害は甚大で・・・そういえば普賢岳のときもそうでしたね。捜索隊には二次災害だけは何としても起きないように、慎重の上にも慎重を期してほしいと思います。

この記事へのコメント

コメントを書く

(※皆様からお寄せいただいたコメントは管理人の方で精査させていただいた上で 掲載いたします。全てのコメントが掲載されるとは限りませんのでご了承ください。)

コメントを残す

コメント