「恐れが現実に・・・」

2015年02月03日

「恐れが現実に・・・」

『イスラム国』による日本人の人質事件は、恐れていた最悪の結末となってしまいました。1日早朝、5時過ぎ(日本時間)に『イスラム国』がインターネット上で公開した後藤健二さんとみられる男性の殺害映像は、日本はもちろん世界中に衝撃と怒り、悲しみをもたらしました。

後藤健二さんの奥さまは英国のジャーナリスト支援団体を通じて声明(英文)を発表しています。「健二が死亡したとの知らせを受け、私と家族は打ちのめされています。彼は私の愛する夫であり、二人のかわいい娘たちの父親だけではなく、親や兄弟もいて、世界中に多くの友人がいました。夫が亡くなったことに、大きな喪失感を覚えるとともに、私はイラクやソマリア、シリアのような紛争地域で人々の苦境を伝えてきた夫を誇りに思っています。彼は戦争の悲惨さを伝えるため、とくに子供たちの目を通して市井(しせい)の人々に与える影響に光を当てることに情熱を傾けました。この非常に厳しい数カ月に、私や家族を支援してくださった方々に感謝を申し上げます」

後藤健二さんを名乗る音声メッセ-ジが最後に公開されたのは先週木曜日の午前8時ごろでした。日没(午後11時半ごろ)までにヨルダンで史上最悪のテロを起こした犯人の一人、サジダ・リシャウィ死刑囚との交換を突きつけてきて、ヨルダンはイスラム国に拘束されているヨルダン空軍のパイロットの生存の確認を要求。指定してきた時限が過ぎて2日間以上たったので水面下の交渉がまとまりつつあるというような報道や期待もあったのですが・・・

後藤健二さんは1967年仙台市生まれ。テレビ番組の制作会社を経て1996年に紛争地などの取材を行う映像通信会社を設立。これまで危険なシリアに何度も足を運んで取材を続けてきました。放映された映像の音声には「どんな喜びを持って、悲しみを持っているかということを伝えることが私たちの仕事」とおっしゃていました。

後藤さん殺害のニュースは米CNN、英BBCをはじめ海外の主要メディアが速報、各国の衝撃と非難声明を一斉に伝えました。オバマ米大統領は「私たちの願いは後藤さんの家族や愛する人々とともにあります。アメリカはISIL(イスラム国)を弱体化させ最終的に破滅させるために断固たる措置をとります」と声明を発表しています。これまで欧米でこのように「やる」と声明すると、本当にやりますからね。これまでの「有志連合」の空爆(イラク、シリア)には米、英、仏にヨルダン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦などが加わっていますし、ドイツ、イタリアなど多くの国が武器、資金源の遮断などで加わっています。人道支援というかたちですけど、日本も参加しているんですが・・・今回、イスラム国に敵と名指しされた日本、これからどうするんでしょうか。私たちも考えなければいけません。

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