「日馬富士の引退」

2017年12月01日

「日馬富士の引退」

引退を決意―についてはきのうの番組(とくダネ!)でお伝えしましたが、第70代横綱、日馬富士(33、伊勢ケ濱部屋)が29日、日本相撲協会に引退届を提出。受理されて現役を引退しました。今日の新聞はスポーツ紙は当然だと思いますが一般紙にも一面に記事が載っています。サンケイスポーツ「すべて捨てた 日馬富士」、東京中日スポーツ「苦渋の引退 日馬富士」、日刊スポーツ「暴力引退 日馬富士の言い分」、デイリースポーツ「日馬富士電撃引退、貴ノ岩には謝罪なし」、スポーツニッポン「引退会見で指導 日馬富士(貴ノ岩に対して)礼儀を持って」、スポーツ報知「引退で消えた“親方”の夢、日馬富士」・・・

途中経過で事実関係がはっきりしないことから横審(横綱審議会)の会議も「答申」ということではなかったんです。待っていればそれも出るんでしょうし、警察の調べもまもなく発表になると思うんですが、日馬富士としては横綱として「潔く」ということだったんでしょう。個人的には好きなお相撲さんだったので残念なんですけどね。17年ぶりに4横綱が揃ったにもかかわらず、5場所でこういうことになってしまいました。

昨日、引退届を出したあとの35分間にわたる引退会見が福岡・大宰府天満宮でありました。ともに会見に臨んだ伊勢ケ濱親方(元横綱・旭富士)は始まる前から涙をハンカチで抑えていたようです。お話によると、今回の事(引退の決断)は本人から早い段階で言われていたようですが、相撲を楽しみに来てくれるお客さまのことなどを考えて「場所中の間、(発表を)控えさせていただきました」とのことです。弟子の日馬富士について「酒癖が悪いとか、乱暴するとか、そういったところは私自身、聞いたことも見たこともありません。それだけに今回、なぜこのようなことになったのか、ただただ不思議と言うか、残念でなりません」と涙、涙でした。

一方、日馬富士はというと決断の意思が堅かったためか「この度、貴ノ岩関にケガを負わせたことに対して、横綱としての責任を感じ、本日を以って引退をさせていただきます。国民の皆様、相撲ファンの皆様、相撲協会、伊勢ケ濱部屋の後援会の皆様、親方・おかみさんに大変迷惑をかけたこと、心から深く、お詫び申し上げます」と深々と長く、頭を下げていましたね。淡々と落ち着いて一種の清々しさを感じたのは私だけでしょうか。

2001年、16歳で来日し、安馬(あま)のしこ名で初土俵。180センチ、86キロだったようですが、ひょろっとした小兵でした。親御さんや周囲の期待に応えようと猛稽古を積み、09年に大関、2012年の九月場所で横綱・白鵬を破り、七月場所に次いで2場所連続優勝。満場一致で横審に推挙されました。あの強さを思い出して何か胸が熱くなってしまったんですけど・・・。今年の九月場所(秋場所)だって3横綱が休場する中、一人横綱で前半負けが込みながら(3日目から4連敗)そのあと驚異的な盛り返しで優勝して横綱の面目を保ちました。9回目の優勝でした。

「弟弟子が礼儀と礼節がなっていないと、それをただして、直して教えてあげるのは先輩の私らの義務だと思っています。彼のためになるって。そして今回、(その)気持ちが強すぎると」ということなんですが・・・

17年間の相撲について「私は相撲を愛しています。大好きです。そして、相撲道というのはただ強いというだけでなく、人として、そして相撲を通じて国民の皆さまに感動と勇気、そして相撲を通じて社会に何かできることがないか一生懸命考えて、おかみさんから学びながら相撲を通じて自分のできることをやってきました。円い(土俵の中で)ただ闘って強いだけでなく、相撲を通じて感動と勇気、そして希望を与える相撲なのかと思います。

そして「私は日本を愛しています。日本の国民も愛しています。ファンの皆様に心から御礼申し上げて、そして心から感謝、感謝、感謝を申し上げたいです」と思いのたけを話していました。普通の引退だったら17年間の相撲についての質問がたくさん出るんでしょう。ただ、今回ばかりは、どうしても暴行事件のことになりましたよね~

誤解されるかもしれないので付け加えますが、暴力行為そのものについて擁護しているわけではありません。

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