「最先端のがん診断システム開発へ」

2014年08月19日

「最先端のがん診断システム開発へ」

これができたら、夢のようなお話なんですが・・・。日本では癌(がん)が死因の1位になっていますが、たった一度の採血で13種類ものがんを発見できるようになるかもしれません。その最先端の検査、診断システムの開発プロジェクトの始動が昨日18日、国立がん研究センターで発表されました。初期のがんも発見?これが可能になったら助かる人も多いと思うんですが、ほかにもアルツハイマー病など認知症の疾患の早期発見マーカーの開発などにもつながる研究が進みそうです。

18日のプレスリリースはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)、国立がん研究センター、東レ株式会社の3連名でしたが、ほかにも会社や法人、学校群が加わっている産・学・官の連携プロジェクトで、数十億円(予定では79億円)をかけてやる大研究ということです。がん検査というとバリウムを飲んだり、内視鏡とかMR、マンモグラフィー(乳房x線検査)とか可能性のある部位についていろんな検査をして、転移がある場合も考えていくつも検査を組み合わせて行うことも少なくありません。それでも従来の検査では、がんがある程度進行しないと分からないといったこともありますし、初期のがんというのは発見しにくかったわけです。

ところがこれから目指す新しい検査というのは、血液中(唾液、尿などにも)にあるマイクロRNAという物質に注目して検査することによって、13種類のがんを見つけることができる。しかも初期のがんを見つけることも可能と言われているんです。ほんと、夢のようですよね。血液などに含まれるマイクロRNAはたくさんの種類があって、特定のがんの指標になることが分かっています。でも従来の腫瘍マーカーは、がんの早期から高い数値を示すケースは少なくて腫瘍がある程度大きくならないと検出できない限界がありました。がんの有無や部位発見には分析が不十分だったそうです。。同センターや東レなどの開発チームは、どの部位のがんにどのマイクロRNAが多いのかなどを探って、がんの有無と部位の特定を目指すとか。

そして驚くのはその開発のスピードです。5年間で実用化できるようにしたいと!
ただ、一から始めるのではなく、これまで蓄積されてきた膨大な臨床情報と検体、マイクロRNA腫瘍マーカーについての研究成果を積み上げてきた下地があるそうなんです。これに何十億円(予定79億円の予算をとって主要国家プロジェクトで研究を進めていくということですから、これは「夢」じゃなさそうです。

これが新薬という話なら“いつになることやら”です。つい先だってアフリカで流行が広がってきたエボラ出血熱で、まだ認可がおりていない薬の使用に踏み切りましたが、これはあくまで例外。21世紀中に日本では新薬の開発はできないだろうと言う関係者がいるほど難しくて、ストレートに段階をパスしていっても15年ぐらいかかる。しかも最後の治験が難関で、臨床のデータ収集、分析・解析、副作用がどうとかもありますし、莫大なお金と時間がかかるそうです。

その点、採血した血液(体液)で調べるわけですからね。さらに解析を進めて精度を高めていくという段階で、早めに実用化できるようなら5年といわず早く医療現場に導入するということです。解析データが多い乳がんの検査は、来年度にも東京都内の検診機関と提携して先行実施を目指すという話もあるんです。身体的に負担が少なく、しかも費用も今までより安くなるかもしれないとか。開発関係者の皆さんは十分急いでおられると思いますが、思わず「急いでください」と言ってしまいました。皆さん、同じ気持ちじゃないでしょうか。

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