「渡辺淳一さんのこと」

2014年05月07日

「渡辺淳一さんのこと」

 

渡辺淳一さんが亡くなりました。先月(4月)30日のことで、享年80歳。すでにご家族で葬儀を済ませていて、それが分かって今日の新聞は各紙、大きく取り上げています。私も昨日、このニュースを聞いてショックを受けました。

言うまでないかと思いますが…渡辺さんはお医者さんのときから執筆活動をしていて、色々あって『光と影』(1970年、37歳)で直木賞を受賞したのを機に作家に転身。『失楽園』(1997年)は260万部超のベストセラーになって映画、ドラマも大ヒットになりました。医療、伝記など社会派の作品もありますが、男女の愛のかたちを赤裸々に描く作品が反響を呼んで何度も社会現象にまでなった作家です。70歳で紫綬褒章。そのあと『愛の流刑地』(2006年)も「愛ルケ」なる流行語を生みましたし、『鈍感力』(2007年)、そして『愛ふたたび』(2013年)も話題作でした。

最後になってしまったそのあとの私のインタビューで前立腺がんとの闘病を明らかにしておりましたが、手術とかしないで自然にまかせる治療ということだったかもしれません、ある意味、覚悟はできていたんでしょうが、最後まで色々なことを教えてくれましたね、渡辺さん。

個人的なことになりますが、北海道の私の家が渡辺さんの3軒となりなんですね(札幌郊外、石狩当別町)。私いま焼肉とかラーメンの店をやっているんですけど、そこの家がある丘の下にその屋号「なかむら」というお店があって、メディア嫌いのおやじさん(中村)が「渡辺先生が書くんじゃしょうがね~や」と言ってJALの機内誌に「なかむら」というお店のことを渡辺さんが書いていたんですよ。たしか、九州のラーメン自慢を武田鉄也さんが書いて、それに対抗するというページでした。「なかむら」にはオックスステールの絶品のラーメンがあるんです。

それが縁で僕はそのお店に通うようになって、東京やハワイにお店「なかむら」を出したんです。おやじさんがいろいろ協力してくださって。ですから、渡辺さんがいなければ私のあの店はないんですよ。それがきっかけでよくお酒を飲んだり食事をしたりさせてもらいましたけど、いつも素敵な方で、本当にコンチキショー!というぐらいモテるんです。何で年取ってるのにこんなにモテるんだろうと思いましたが、素敵なんですよね、それだけ。

覚えているのは、「常に恋はしていないとだめだよ」って。「とくに本を書くにあたっては恋愛していなと絶対ダメだな」と。そんなこと公言して大丈夫なんですか?と言ったら、「だって俺は本を書くのが仕事、作家だから。それがなければ書けないんだから」って。“いいなあ~”と思いました。

長年のおつきあいがあったので週に1回の生放送に出てもらっていたんですけど、けっこうで毒舌で、あぶないことを言っちゃうんですよね。周りがハラハラしていたのをよく覚えています。本当にすばらしい方でした。ご冥福をお祈りしたいと思います。

 

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