「ジャパンC&京阪杯」

2017年11月25日

「ジャパンC&京阪杯」

ジャパンカップです。今年で37回目。新設当初からレースの週は府中に泊まり込んで取材にあたっていたので、このレースに対する思い入れはすごく深いです。それにしても、初めは“日本馬はどうなる・・・”と不安が大きかったのですが、じきに日本馬でも“勝負になる”に変わったのを覚えています。それが今や「勝つのは日本馬」というのが当たり前になっています。今年も外国馬の実績から日本馬でしょう。世界的にも注目度が高まっているので強くアピールする絶好の機会。それにふさわしいパフォーマンスを見せてもらいたいものです。

中心馬、◎は今年のダービー馬レイデオロにしました。2歳の昨秋、来年のクラシックはこの馬だなと思いましたが、期待通りの成長を見せています。ただし、順風満帆にダービー制覇が成ったわけではありません。最大のピンチは3連勝で制した2歳GⅡ・ホープフルS(中山、2000m)のあと。体調を崩して三冠レースの第1戦、皐月賞は5カ月近いぶっつけ本番になりました。結果はアルアインの5着。幸いそのあとが順調で、ダービーではバックストレッチでポジションを上げる見たこともないような内容で直線追いすがるスワーブリチャードを抑えました。傑出した能力がなければあんなレースはできません。秋の目標はこのジャパンC。ステップに選んだ9月阪神の神戸新聞杯(GⅡ、2400m)は順当勝ち。そして本番です。歴戦の古馬一線級に挑む最高峰のGIなので予断を許しませんが、3歳なので2キロ軽い55キロで出走できます。勝負になるとみました。

強敵は古馬のトップホース、キタサンブラック。そのタフネスぶりには驚かされっぱなしです。この春、GIに格上げされた2000mの大阪杯に出走。中3週で連覇がかかる天皇賞(春)が控えている。一瞬、そのトライアル?と思いました。それを勝って、3200mのハードな春の天皇賞も勝つのだからすごい。さらに6月。GI・宝塚記念(阪神2200m)にも出走。信じられないぐらいでした。サトノクラウンの9着に終わったので心配しましたが、10月の東京2000mの天皇賞(秋)を勝ってしまうのですから・・・ここで昨年に続いてジャパンC連覇となると、もう降参です。

単穴にはソウルスターリング。3歳牝馬なのでレイデオロよりさらに2キロ軽い53キロで出走できます。器が同等かどうかは別にして、第32回、33回のジャパンCを連覇したジェンティルドンナは最初の’12年時、3歳での挑戦でした。2分23秒1の速いタイムをマークしてオルフェーヴルの追い込みをハナ差しのげた重要な要素の一つは53キロのハズです。この馬も同じ東京2400mのオークスを2分24秒1の好タイムで勝ちました。休み明けや不良馬場だった前2戦の敗退には目をつぶって抜擢しました。

サトノクラウンも高く評価できます。昨年12月の香港ヴァーズ(GI、シャティン、2,400m)を皮切りに充実一途。春季は京都記念(GⅡ,2200m)1着、2000mの大阪杯は不発(6着)でしたが宝塚記念で国内でもGI制覇。秋の天皇賞でもキタサンブラックにクビ差に迫る2着でした。争覇圏内でしょう。以下、レース内容に復調気配を感じるマカヒキ、天皇賞(秋)で3着と大好走したレインボーライン、自在性があるシャケトラ。馬場が荒れ気味なので私はシュヴァルグランもおさえておきます。

【ジャパンC】(26日、東京11R)発走=15時40分

◎ 2 レイデオロ

○ 4 キタサンブラック

▲ 8 ソウルスターリング

△12 サトノクラウン

△11 マカヒキ

△ 9 レインボーライン

△13 シャケトラ

馬連 2→4、8、12、11、13

ジャパンカップの余韻の中でスタートする京都12Rの京阪杯(GⅢ、3歳以上オープン、1200m)も面白いレースです。短距離に実績がある好メンバーの対戦になってフルーゲ-ト(16頭)。先行したい馬も多いので展開が問題で、ゴール前は粘り込みを図る先行グループ、その後ろから逆転を狙う差し馬勢が脚を伸ばして接戦になりそうです。

セイウンコウセイの復活に期待します。春季の短距離GI・高松宮記念の勝ち馬ですが、そのあと函館スプリントSで4着に敗退。秋もスプリンターズS(GI、中山1200m)で11着、前走のスワS(GⅡ、京都1400m)は58キロで重馬場だったとはいえ14着でした。ただ、追い切りのタイム、動きをみると悪くは感じられません。ここは賞金別定で基礎負担の56キロで出走できます。京都は4戦2勝、2着1回で、凡退したのは前走だけ。当時より2キロ軽くなって馬場も「良」なら巻き返せるのではないでしょうか。

ソルヴェイグが強敵です。高松宮記念は9着に終わりましたが1600mのGI・ヴィクトリアマイル(東京、稍重)でアドマイヤリードの5着に逃げ粘り、札幌の1200mGⅢ・キーンランドCでハナ差2着、前走のオパールS(OP特別、京都1200m)を逃げ切り勝ちと安定感があります。目標にされる不利が考えらますが2~3番手での好走歴もあるので逆転候補。

単穴はジューヌエコール。3歳牝馬なのに1キロ増の54キロになっているように収得賞金上位の1頭。2歳時に負け知らずの3連勝でGⅡ・デイリー杯2歳Sを勝っています。そのあと3歳6月の函館スプリントまで勝ち星がありませんが、3戦中2戦がGI(阪神JF、桜花賞)。GⅡ・フィリーズレビュー(阪神1400m)ではカラクレナイの4着です。5~6番手に控えて捲り追い込みを決めた函館スプリントSは鮮やかでした。12着だった前走は休養明け。追い切りの動きが◎で急上昇気配です。

伏兵を探せばあっという間に印が無くなります。中から気性的に不安定でもポテンシャルでは引けを取らないメラグラーナ、1週前に追い切りを済ませているので直前のタイムは目立たないですが1000万下→準オープンを連勝中のアットザシーサイド、脚の使いどころが嵌れば怖いフィドゥーシア、ヒルノデイバローを要注意馬としました。

【京阪杯】(26日、京都12R)発走=16時15分

◎10 セイウンコウセイ

〇 7 ソルヴェイグ

▲16 ジューヌエコール

△ 9 メラグラーナ

△11 フィドゥーシア

△15 アットザシーサイド

△ 5 ヒルノデイバロー

馬連 10→7、16、9、11、15、5

榎本正男プロフィール

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