「ローズS&セントライト記念」

2014年09月20日

「ローズS&セントライト記念」

3歳馬のクラシック秋の陣が迫ってきました。21日の日曜日、阪神競馬場で牝馬の秋華賞(10月19日、京都)トライアル「ローズステークス」(GⅡ、1800m)、新潟では三冠レースの最後、菊花賞(同26日、京都)へのステップレース「セントライト記念」(GⅡ、2200m)が行われます。ともに3着までの馬に本番の優先出走権がありますが、今年は主力メンバーがこぞって出走してきました。しかも、追い切りの映像をみると本番へ向けて余裕を持たせた仕上げという感じがしません。これでは実績や収得賞金が下というメンバーが出走権を確保するのは至難?そんな気がします。

まず牝馬のローズSですが、主役だったハープスター(桜花賞馬、オークス2着)の姿はありません。言うまでもなく10月5日に行われる世界一のレース「凱旋門賞」へ挑戦するからで、欧州でもトップクラスの評価を得ています。でも、桜花賞でそのハープスターにクビ差の2着だったレッドリヴェール、オークスで土をつけたヌーヴォレコルトが出走しています。ともに仕上がりも良く感じられますのでトライアルとは言えないようなレースになりそうです。
◎はレッドリヴェールにしました。オークスを回避してダービーへ出走し、12着でしたが能力を全開したレースとは思えません。後方に控えて不発でしたが、展開がどうとか距離が長かったとか言う前に体調に問題があったと思います。当日気になったのは体重が410キロに減っていて、見た目にもかなり細くなっていました。買う予定の馬券から外したぐらいです。ハープスターに不利があった(2着)とはいえ朝日杯FSを勝って2歳女王になりましたし、桜花賞の内容からも能力は高く評価できます。420キロ前後の馬体でデビュー戦から1戦必勝で使われてきた馬なので休み明けは問題ないし、実績がある阪神コースなら期待できると思います。

ヌーヴォレコルトは使われながら良くなってきたタイプで、とくに3歳春の成長は顕著でした。トライアルのチューリップ賞でハープスターの2着に好走して桜花賞も3着、そしてオークスでは中団からタイミング良く抜け出してハープスター以下を抑えました。レースの流れに対応できる自在性も大きな武器です。ここに向けて万全と言ってよい追い切りをこなしてきていますし、◎にしなかったのは美浦から阪神への長距離輸送があるからで、そのほかは懸念がありません。逆転候補です。

単穴にはアドマイヤシーマを抜擢しました。春の実績はほとんどなく、初勝利を挙げたのが7、4、5、2、2着のあとの6戦目で4月19日だったのですから。ただ、そのあとの矢車賞(500万、京都2000m、1分58秒5)の勝ちぶりが非常に良かったです。8月に札幌の1000万下特別(1800m)に出走して4着して戻りましたが当時、馬体重が増えていてレースも離れた後方から。早めに捲くりに出て伸びきれなかったですが、大外を回って差を詰めた内容は悪くありません。距離が延びる本番での狙いが面白いですが、一つ早くここで注目してみます。

実績があるグループでは先行力があってオークスでも5着に残ったブランネージュ、フローラS(GⅡ、東京2000m)でこれを差し切ってオークス7着だったサングレアル。あと、デビュー戦(未勝利戦)8着のあと7、8月に未勝利、500万下を連勝した新進のレッドオリヴィア、夏場に500万下を勝って1000万下特別でも2着に好走したヒルノマテーラを追加しておきます。
【ローズS】(21日、阪神11R)発走=15時35分
◎14 レッドリヴェール
○ 6 ヌーヴォレコルト
▲ 5 アドマイヤシーマ
△13 ブランネージュ
△11 サングレアル
△ 8 レッドオリヴィア
△ 1 ヒルノマテーラ
馬連 14→6、5、13、11、8、1

新潟のセントライト記念も好レース必至です。ダービー馬ワンアンドオンリーは出走していませんが皐月賞でしのぎを削ったイスラボニータ(優勝)、トゥザワールド(2着)をはじめダービーの上位入線馬が揃いました。中心はイスラボニータです。皐月賞はそれまでより控えるレースをして、直線半ばから鮮やかに突き抜けました。デビュー当時に心配された折り合いがレースごとに改善されてきていましたが、それが見事に完成されたような内容でした。ダービーは惜敗。最後はワンアンドオンリーにスタミナ勝負に持ち込まれて3/4馬身及びませんでしたが、好位から伸びて長い競り合いを続けました。後続は3着争いがいっぱい。ここに向けての調教は順調そのもので、1カ月前にすでに追い切りタイムをマークしています。アクシデントがないかぎり凡退はないはずです。

トゥザワールドの動きにも好感が持てます。ダービーは5着止まりでしたが道中のポジションが10番手あたりで後ろ過ぎたかと思われます。ワンアンドオンリーの急襲をハナ差こらえた弥生賞は好位から早めに抜け出したレースでしたし、皐月賞は大外から先行して3番手。イスラボニータには屈したものの2着は確保しました。最終追い切りの動きが良いので自分のレースをすれば好勝負でしょう。
穴はワールドインパクト。ダービートライアルの青葉賞でショウナンラグーンに急襲されてアタマ差2着でしたが勝ったと思われるた内容でした。ダービーで伸び切れず10着に終わったので人気を落しています。でも7戦して勝ち星は2つですが、2着が4回。連対を外したのはダービーだけです。もう一押しが利けば一線級相手でも十分太刀打ちできるポテンシャルの持ち主です。秋、ここから変わって見せる可能性があります。

伏兵陣にも個性豊かな馬がいます。ステファノスは未勝利と500万下の2勝馬でダービーには出走できませんでしたが速い脚を使って目を引きつけるレースが少なくありません。毎日杯で接戦の3着に追い上げたあと皐月賞でも5着まで追い上げました。そのあとオープン特別を勝ちましたし、変わり身が警戒されます。タガノグランパはダービーで4着と好走しました。速い脚があるのには注目していたのですが、掛かるタイプで3勝がすべて1400m戦。距離が長いとダメというイメージだったので驚かされました。あと気性難を出さなければ走るマイネルフロストと、ラングレーにも要注意です。
【セントライト記念】(21日、新潟11R)発走=15時45分
◎ 5 イスラボニータ
○16 トゥザワールド
▲13 ワールドインパクト
△10 ステファノス
△14 タガノグランパ
△ 6 マイネルフロスト
△ 1 ラングレー
馬連 5→16、13、10、14、6、1

榎本正男プロフィール

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