【札幌記念&北九州記念】

2014年08月24日

【札幌記念&北九州記念】

今週の競馬ファンの目をひきつけるのは札幌でしょう。スタンドの改修が終わって2年ぶりの開催が進んできましたが、24日の日曜日に札幌記念が行われます。このレースは私にとってとりわけ強い思いいれがあります。サンドコースの時代から生で見た地元のメーンレースですから。ダートにかわって、左回りから右回りになって・・・いろんな変遷がありましたが、画期的だったのは何と言っても本場場が芝、それも洋芝になったことでした。

かつての札幌記念で今でもすぐ思い出すのは、トウショウボーイが負けたレースです。皐月賞を勝ってダービーも大丈夫と思っていたら負けました。奇襲をかけたのは加賀武見騎手が乗るクライムカイザー。府中のコースの直線へ向いてまもなく、一気に勝負に出て先頭のトウショウボーイを抜いて進路の前へ斜行。慌ててトウショウボーイの池上騎手が外に持ち出して追ったのですが差し返すまでに至りませんでした。その両馬がこのレース、札幌で相見(あいまみ)えたのです。その年の皐月賞馬とダービー馬の対決ですからファンが大勢詰めかけ、文字通り立錐の余地がなかったのを覚えています。ローカルの競馬場へ6万数千人!38年たった今も札幌競馬場の入場人員レコードは塗り替えられていません。

その札幌記念、勝ったのは皐月賞馬でもダービー馬でもなく、1歳年長のダート巧者グレートセイカン。逃げ切りでした。スタートで後れたトウショウボーイが猛追しましたがどうにも届かず2着。クライムカイザーは大きく後れての入線でした。余計なことですが時効なので書きますと、当時トラックマン同士で作っていたお金が掛かった遊びとはいえない勝負がかかったペーパーオーナーというのがあって、トウショウボーイのオーナーは私でした。
こんな話を書いていたら何ページあっても足りません。今年の札幌記念です。

世界の最高峰レース・凱旋門賞を目指すゴールドシップとハープスターが出走してきました。洋芝の2000m、施行時期、そしてGIレースと同じく実績上位でも同じ斤量での勝負になる定量戦になった異例のGⅡで、“準GIと言ってよいでしょう”。当然、この両馬のレースぶりが注目の的です。ぶっつけ本番のジャスタウェイの評価がもちろん高いですが、ハープスター、ゴールドシップも海外で注目されていて、このレースのニュースはすぐに世界へ発信されます。ただし、両馬ともGIの本番に臨むような仕上がりは望めません。グレートセイカンじゃないですが、みたいな馬が出てもおかしくないのが競馬です。

でも7、8分のデキでもそろって敗退しては凱旋門賞がつまらなくなります。頑張ってもらいましょう。ハープスターを中心にしました。3歳馬、それも牝馬なので57キロからマイナス2キロ、さらにマイナス2キロと軽くなって52キロで出走できます。こんな斤量でレースをするのは初めて(これまでは54キロか55キロ)で、ゴールドシップはじめ古馬の牡馬と5キロの差は大きいです。それと、出走馬の多くがウッドの調教コースがある函館で追い切られている中、札幌の本馬場で最終追い切りをやっているのも好感が持てます。併せ馬で後れが報じらましたが、映像を見たら大きく先行した2頭をゴールポスト過ぎた直後に“差し切っています。これで8分以上に仕上がるでしょう。輸送の心配もありませんし、脚質的にコースが不向きなのは確かですが他の条件がそろっています。

もちろん、ゴールドシップが強敵です。。函館のウッドチップコースで追い切られての出走ですが、前走の宝塚記念(G1、阪神2200m、1着)からコンビを組んだ横山典騎手が乗りに行って、軽めですが動きや馬体も問題ないように見えます。有力馬のほとんどが大外を回った道悪の皐月賞でインから突き抜けてきましたし、有馬記念のロングスパートを見ても道悪、力が要る洋芝コースも心配要りません。雨の影響が予想以上に残る馬場なら力でねじ伏せるシーンも十分です。

穴にはロゴタイプを狙ってみました。2歳王者になったあと昨年は皐月賞を勝ちましたが、中山競馬場で見ていて本当に強いと思いました。荒れ馬場の中で57キロを背負って2000mを1分58秒0(レコード)のタイムで走られては他の人気馬が負けたのも当然です。問題はその後。ダービー5着はともかく、札幌記念でトウケイヘーローの5着。そのあと休養に入って今年3月の中山記念で復帰して3着、アラブ首長国連邦へ遠征してデューティフリーで大差の6着。ただ、勝ったのは2戦ともジャスタウェイでした。今回休み明けですが馬体、追い切りの動きが思った以上なので抜擢しました。

函館記念を勝ったラブイジブーシェも侮れません。3コーナーから捲くりを打って押し切ったのは好調の証でしょう。昨年(函館開催)の勝ち馬トウケイヒーローも先行して二の脚をつかうので展開的に怖い1頭です。もっと上位の評価が必要でしょうが、栗東トレセンで仕上げられて函館に入厩し、さらに札幌へ輸送というのがどうでしょうか。函館から札幌へは通常でも5時間ぐらいかかります。少し順位を下げました。あと、折り合いがつくと鋭い脚を使うエアソミュール、前走の函館記念(4着)で思った以上に押し上げてきたアドマイヤフライトとしました。ノーマークの馬ではルルーシュが気になりますが・・・
【札幌記念】(24日、札幌11R)発走=15時25分
◎ 8 ハープスター
○ 5 ゴールドシップ
▲ 1 ロゴタイプ
△11 ラブイズブーシェ
△ 6 トウケイヒーロー
△ 7 エアソミュール
△ 9 アドマイヤフライト
馬連 8→5、1、11、6、7、9

小倉の北九州記念は芝1200mで争われる3歳以上オープンのGⅢ・重賞です。重量はハンデキャップで、昨年このレースを勝ったツルマルレオンとスギノエンデバーが57キロで背負い頭。他は総じて軽いハンデになりました。人気薄の中にも追い切りで好走している馬が多いので、有力馬に破綻が生じると大荒れになります。
中心はエピセアロームにしました。この距離が得意なのはもちろん、近況がかなり良いです。前走のCBC賞(GⅢ、中京1200m)で2着でしたが、番手からベルカントを交わして抜け出して勝ったと思われところをトーホウポーラに急襲されて半馬身差の2着でした。1月京都のオープン特別「淀短距離S」(京都1200m)でレディオブオペラの2着、次いで1400mの阪急杯(GⅢ、阪神)でコパノリチャードの5着、GⅡの阪神牝馬S(1400m)でも好位先行でスマートレイアーに1馬身差の4着と強敵相手に善戦しています。小倉でも勝っていますし、安定感では再右翼で追い切りの動きも良いです。

○にしたルナフォンターナは2月の1000万下特別からオープン特別まで3連勝して前走のCBC賞でも2番人気に支持された上がり馬です。結果は8着でしたが、馬群をさばけないシーンもあったので能力を発揮できなかったレースとみてよいでしょう。中間順調に追われていて直前の動きも悪くないので見直したいところです。

単穴は3歳牝馬のベルカント。といってもかなり人気になりそうですが・・・。傑出したスピードの持ち主で、昨年の小倉のデビュー戦が2着に5馬身差の楽勝。2歳Sはホウライアキコの2着でしたが、重馬場で外を回って追えないようなシーンもありました。そのあと京都のファンタジーS(GⅢ、京都1400m)を逃げ切り、3歳になってからも桜花賞トライアルのフィリーズレビュー(GⅡ、阪神1400m)を勝って桜花賞へ駒を進めました(10着)。ハンデも52キロ
なので◎の予定でしたが、今回は乗り替わりで抑える競馬をするような話も聞こえてきました。主戦の武豊騎手でも抑えるのが難しかった馬なので▲に変えました。

【北九州記念】(24日、小倉11R)発走=15時35分
◎11 エピセアローム
○ 2 ルナフォンターナ
▲17 ベルカント
△15 ニンジャ
△ 1 リトルゲルダ
△13 メイショウスザンナ
△10 バーバラ
馬連 11→2、17、15、1、13、10

榎本正男プロフィール

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